YouTubeの収益化に必要な4000時間は240,000分
4000時間を分単位にした場合
60分(1時間)×4000=240,000分になります。
2018年1月16日にYouTubeで収益を得られるYoutubeパートナープログラムの参加基準が変更されました。
基準変更された内容がこちら
チャンネル登録者数が 1,000 人以上、かつ有効な公開動画の総再生時間が 4,000 時間以上である。YouTube パートナー プログラムに参加するチャンネルの評価にあたっては、背景情報が必要となります。この条件に達していれば、通常は多くのコンテンツがあることになります。
出典:YouTube ヘルプ
2017年までは総再生回数1万回を超えないと収益化の申請ができませんでしたが、2018年の新規基準変更でかなりハードルが高くなりました。
これにより収益化ができなくなるYoutuberが続出。
動画編集者としては耳が痛くなるニュースですね。
弱小Youtubeやこれから新規に参入しようとしてた人にはかなり重たい新基準です。
自分もいくつかYouTubeチャンネルを運営していますが、少なからず影響はあります。
実際に今回の基準が変更されて何が一番収益化で厳しくなったのか考えてみました。
YouTubeの新基準で収益化をさせる為に
収益化の基準として2つのポイントができました
- 過去12か月間の総再生時間が 4,000 時間以上
- チャンネル登録者数が1,000人以上
4000時間のハードルは高い?低い?
僕達は24時間という時間枠に捉われているので『4000時間』と聞くと凄く大きな時間に見えるわけです。
僕は頭が良くないので『4000時間』がどの位の規模なのかパッとしていないので、しっかり調べてみました。
4000時間を分単位にした場合
60分(1時間)×4000=240,000分になります。
240,000分(4000時間)の再生回数はどのくらい必要でしょうか。
5分の動画があった場合240,000÷5=48,000
つまり5分の動画を48,000再生数まで稼げれば4000時間を達成できます。全てのユーザーが動画5分全て見たのを前提にした計算なので実際にはもう少し再生数が必要になってくるでしょう。
とりあえず一つの目標として5分の動画で50,000再生数を目指す事です。
そう考えるとまだそこまでハードルは高くない感じがします。過去1年間の総再生数なので過去にYoutube動画を上げてきててそこそこ再生数がついているならクリアできる条件。これから始める新規にはちょっとばかりハードルは高いですが、5分の動画を約5万回再生で考えたらそこまで達成不可能な数字ではありません。
僕が持っているチャンネルの過去1年間の総再生数と視聴回数です。
- 動画数:165
- 動画時間:1分〜1時間までバラバラ
- 運営歴:1年
1年継続してやっていたら余裕で再生数は100万分超えます。
ちなみにチャンネル登録数は1000以下です。
もうひとつは2018年4月に作ったチャンネル
- 動画数:60
- 動画時間:30〜1時間と長め
- 運営歴:半年
1つの動画がヒットして4,000時間を簡単に超えました。
このチャンネルの再生回数の多い順に並び替えました。
1つの動画が30万再生とスマッシュヒットしています。経験上、4000時間は1つの動画の再生数が伸びればすぐにクリアできます。
再生数を伸ばせなくても動画をたくさんアップし続けていけばいずれクリアできる数値です。ただ、問題はチャンネル登録数の方です。
再生数よりチャンネル登録数1000人の方がハードルが高い
年々、YouTube全体の動画視聴数は上がっています。
個人的には『総再生時間4,000時間』より『チャンネル登録者数1,000人』のハードルがかなり高いと感じます。
Youtubeをやっている人なら分かるかと思いますが、再生数はたまにマグレでヒット&拡散され一気に再生回数が伸びるという現象がおきます。
しかし、チャンネル登録数はマグレでヒットして登録数が一気に増える事はほとんどありません。よほど有名人になるか、魅力的なチャンネルを作らないとチャンネル登録者数を一気に伸ばすのは難しいです。少なくとも僕は一気にチャンネル登録者数を増やせた事はありません。
上記でも紹介した僕のチャンネルは総再生数は100万分を超えてますがチャンネル登録者数は1,000人以下です。
Youtubeチャンネル登録者数の増やし方
- ファンを作る
相互チャンネル登録プレゼント企画
再生数の多さ=チャンネル登録者数は比例しません。
① ファンを作る
チャンネル登録者数はそのチャンネルをまた見たい、好き、ファンになる意味が込められているので、単発で動画の視聴回数が伸びるより継続的に動画をアップし続けていくのが大事だと思います。
まずは視聴者との距離を縮める事。
例えばゲーム実況だとライブ配信などは固定ファンも付きやすくチャンネル登録もして貰いやすいです。
② 相互チャンネル登録
あとは、チャンネル同士の相互チャンネル登録。
こちらはお互いのチャンネル登録数を増やすための行為で、一番確実かつ効果的にチャンネル登録者数を増やせる事ができます。ただ、1000人と相互登録するのは結構骨が折れますけど…。
※ youtube規約違反です
③ プレゼント企画
大手Youtuberなんかがよくやってますね。
動画内でプレゼント企画をやり、チャンネル登録をしてくれた人の中からプレゼントを差し上げる企画。
ゲームやAmazonカードなどのプレゼントが定番。企画すれば必ずチャンネル登録者は増えますが、属性としてはあなたのチャンネルに興味を持った人ではないので企画が終わったらチャンネル登録を外される可能性あります(あんまりないけど)資金力がある人は一番効果あるかもしれません。
※ youtube規約違反です
業者からYoutubeアカウントを購入するのはNG
以前は業者からチャンネル登録者数を購入して水増しできるサービスがありました。
しかし、2018年12月13日〜14日にかけてスパムとみなされるチャンネル登録者の削除をYoutubeが行われ、これによりチャンネル登録数が水増ししていたチャンネルはごっそり減ったところもあるでしょう。
YouTube では、チャンネルの成長は人為的な方法や相互チャンネル登録によるものではなく、質の高いコンテンツを制作して視聴者にチャンネル登録してもらうことで実現されるべきであると考えています。
別のクリエイターのチャンネルに登録することの見返りとして、自分のチャンネルへの登録を提案すること(Sub4Sub とも呼ばれます)は許可されていません。相互チャンネル登録を提案したクリエイターは、チャンネル登録者数が減らされたり、利用規約違反警告を受けたり、チャンネルが停止されたりするおそれがあります。
また、自動化された方法やマーケットプレイスを利用して YouTube チャンネル登録者数を増やそうとするサービスは、YouTube 利用規約の以下の条項に違反します。
出典:youtube公式
テクニカルなチャンネル登録者数の増やし方
面白かったのが「チャンネル登録数増えるたびに髪の毛が増えていく波平」的なアカウント。ほんとにチャンネル登録数が増えるたびに髪の毛を増やしてた(買いてた)し、みんなも面白がって登録していたから発想が天才的だなと思います。
昨今は在宅ワークや副業として活動してる人が増えている動画編集者の外注使ってやってみても面白いかもですね。動画市場はまだまだ右肩上がりな成長市場なので、Youtubeだけに留まらずtiktokやInstagramなど映像編集のスキルを磨いておけば、動画編集者としての需要はなくなりません。
結局は新規ユーザー対策の基準変更
今回の基準を変更した大きな理由としては新規ユーザーへの対策です。
Youtubeにはテレビや映画の映像を無断でアップロードし、それで収益化している悪い奴らがたくさんいます。そういうアカウントは即削除などして運営も対策していましたが、うまく掻い潜って稼いでいるチャンネルもありました。
そこで今回Youtubeが対策したのは『総再生4000時間』と『チャンネル登録者1000人』です。この2基準をつける事で新規でチャンネル作成したアカウントは収益化ができないので、新規アカウントを作って無断アップロードなどの収益が難しくなりました。
対策としてはグッジョブな所もありますが、同時に弱小Youtuberまで巻き込まれた結果となりました。少し前に死体を撮影した外国のYoutuberが現れて問題になりましたが、モラルや秩序を守らず利益優先(再生数優先)で考える人が増えた事もあり今回かなりハードルが高い基準に変更したのでしょう。
Youtube側としてもしっかり質の高いYoutuberだけを選定していきたいんでしょうね。
まとめ
個人的には新規ユーザーや弱小ユーザーが減る=ライバルが減るので自分としては有難い基準変更です。結局、力を持つ者持たざる者の差が開いた感じがします。今後も規制やら基準もコロコロ変わると思いますが順次に対応できるチャンネル作りをするしかありませんね。
一番恐ろしいのは無差別のアカBAN(アカウント削除)なんですよね。
アカウント削除されると動画まで全部消されるのでアカウント削除が一番怖いです。